全館空調による電気代を抑える方法を紹介

公開日:2024/11/15
全館空調による電気代を抑える方法を紹介

全館空調は、家全体を一定の温度に保てるため、生活の快適度が大きく向上します。しかし「全館空調は電気代が多くかかるのではないか」と考える人も多いでしょう。そこで今回は、全館空調のメリット・デメリットと、全館空調の電気代を抑える方法を詳しく解説します。本記事の内容が、全館空調の導入を検討してみてください。

全館空調のメリット

全館空調のメリットは、主に6つに分類されます。順番に見ていきましょう。

家全体が快適な温度に保たれる

全館空調は家中の温度を一定に保ち、寒暖差を解消します。これによりヒートショックを防ぎ、さまざまなライフスタイルや年代の人々が健康的に生活できる環境を提供します

清浄な空気環境を確保できる

全館空調には、空気清浄システムが搭載されているものもあります。これにより、バクテリアやウイルス、悪臭などを効果的に除去できます。たとえば、イシカワのシステムは99%以上のウイルス減少率を実現しており、清潔な空気を維持可能です。

間取りの自由度が向上する

通常のエアコンでは部屋ごとに仕切りが必要ですが、全館空調では間仕切りがなくても冷暖房効率が保たれます。これにより、広々とした開放的な間取りが可能です。

室内外のデザインがスッキリする

全館空調は屋根裏や床下に設置されるため、部屋にエアコンが目立たず、インテリアを整えやすくなります。さらに、ストーブやファンヒーターも不要で室内がシンプルに保たれます。

エネルギー効率が良い

全館空調は一元的に温度管理ができるため、個別の冷暖房装置よりも効率的にエネルギーを利用できます。また、室内の状態を監視するセンサーを活用し、無駄なエネルギー消費を防ぐことができます。最新技術の採用により省エネ性能が高く、快適性を維持しながらエネルギーを削減可能です。

静音性が高い

全館空調システムは静音性を重視した設計がなされており、騒音を最小限に抑えるための技術が組み込まれています。ダクトには遮音設計が施され、振動も抑えられています。また、室内に配置された騒音吸収材によって、さらなる静寂が実現可能です。

全館空調のデメリット

全館空調にはいくつかのデメリットがあり、主に以下の6点が挙げられます。

高気密・高断熱が必須

全館空調を導入するには、建物が高気密・高断熱であることが重要です。これが不十分な場合、温度管理が難しくなり、電気代がかさむ原因になります。理想的な性能基準を満たしていないと、全館空調のメリットを享受できず、後悔することにもなりかねません

空気が乾燥しやすい

全館空調は常に乾燥した空気を取り入れるため、室内の湿度が低下しやすくなります。これは特に高気密・高断熱の住宅で顕著で、燃焼系の暖房を使用しないため加湿が難しい状況が生まれます。最近では加湿機能を搭載した機種もありますが、詳細は選ぶ際に確認が必要です。

急な温度設定には不向き

全館空調は、部屋ごとに温度を急激に変えるのが難しい特性があります。こまめに電源をオフにすると、室温を戻すのに時間とエネルギーがかかり、効率が低下する可能性があります

初期費用が高額

全館空調システムは専用の空調機器を必要とし、市販のエアコンに比べて初期費用が高くなる傾向があります。ただし、一部のシステムでは市販のエアコンを使用できるため、導入コストを抑える選択肢も存在します。

メンテナンスコストがかかる

全館空調は一般的に10年程度の寿命があり、定期的なメンテナンスが必要です。業者による点検やフィルター交換が年に1〜2回行われ、その費用は年間2万〜3万円程度が相場です。ただし、自己メンテナンスが可能なシステムもあり、選択肢によっては費用を抑えることができます。

故障時の影響が大きい

全館空調は家全体の冷暖房を一元管理しているため、万が一故障すると家中の冷暖房機能が停止します。特に厳しい季節には健康に悪影響を及ぼすことがあるため、故障時の対応を考慮する必要があります。修理には時間がかかる場合もあり、定期的なメンテナンスとメーカーの保証が重要です。

全館空調の電気代を抑える方法

全館空調の電気代を下げるためのポイントは、以下の5つです。

ダクトに余分な抵抗をかけない家づくり

全館空調はダクト式です。そのため、ダクトに余計な抵抗がかかると送風が妨げられ、空調の効率が低下します。送風量が減少すればより強い送風が必要になり、その結果電気代が高くなります。導入時には、ダクトの本数や配管経路についてハウスメーカーとしっかり相談し、最適な設計を行うことが重要です。

室内の気密性と断熱性能の確保

室内にスキマが多いと空調効率が悪化します。理想的な気密性能はC値が1.0㎠/㎡以下で、断熱性能は等級5(ZEH基準)以上が推奨されます。これにより、冷暖房を効果的に行い、一定の室温を維持することが可能です。

風量設定を自動運転にする

電気代を節約するために風量設定を弱風にすると、設定温度に達するまでの時間が長くなり、逆に無駄な電力消費につながることがあります。自動運転に設定することで、最も効率的な風量を維持し、室内温度をコストパフォーマンス良く保つことが可能です

運転停止機能の賢い活用

空調機能は室内温度と設定温度の差が大きいときに多くの電力を消費します。そのため、短時間の外出で全館空調を頻繁に停止・起動すると、逆に電気代がかさむ原因になります。運転停止機能は、外出の時間に応じて賢く利用することがポイントです。

暖房シーズンに加湿器をプラス

冬場などの室内が乾燥しがちなシーズンには加湿器を使用することで、体感温度を上げ、快適さを維持することができます。これにより、暖房の効率が向上し、電気代の節約にもつながります。

まとめ

全館空調のメリットとして、快適な温度管理や清浄な空気環境の確保、間取りの自由度向上などを挙げています。また、デメリットとして高気密・高断熱の必要性や初期費用の高さ、メンテナンスコストについても紹介しました。さらに、電気代を抑える方法として、ダクト設計の最適化、気密性・断熱性能の確保、自動運転の風量設定など具体的があります。全館空調の導入を検討中の方にとって、本記事が参考になれば幸いです。

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