家を建てようと思ったときに、一般的なエアコンの設置ではなく、全館空調をおすすめされて興味を持った方もいるのではないでしょうか。全館空調は、家の中全体を快適な温度に保てるシステムですが、家庭用エアコンのようなカビが発生してしまうのでしょうか。そこで今回は、全館空調にカビが発生するかどうかについて解説します。
CONTENTS
全館空調導入時のカビ発生リスクとは?
家の中全体に快適な空気を届ける全館空調ですが、カビが生えてしまっては健康に害があるのではと不安になりがちです。まずは、全館空調の導入時にカビが発生するリスクがあるのかどうかを解説します。
全館空調システムの機能自体にはカビ発生のリスクはない
全館空調システムには、カビを発生させるような要素はありません。カビは水がないところで結露することが原因で発生します。冷気と暖気が接触し、暖気が冷やされると結露が発生してしまいます。
とくに、屋内が寒く家の中が暖房で暖かいと、温度差で結露が発生しやすくなるため、結露を防ぐには断熱性のある家づくりが必要です。
ダクトの断熱性が重要
全館空調にカビが生えるリスクが高いのは、天井裏や床下のダクトの断熱性が低い場合です。そのため全館空調の導入時には天井裏や床下の基礎などの断熱をしっかりすることが重要です。導入する場合はダクトの断熱性に注意しましょう。
家の中でカビが増えるとどうなる?
バスルームや洗面所などでカビを見たことがある方は多いでしょう。ほかにも家具の裏側や風通しの悪いところなどでもカビは発生します。ではカビが増えたままにしておくとどうなるのでしょうか?
家の中にカビがあるとカビの胞子を日常的に吸い込んでしまうので、アレルギー症状やぜんそく、鼻炎などの症状が出る可能性があります。またダニはカビを養分とするのでダニの大量発生にもつながるので、健康的に生活するためには極力カビのない生活をすることが大切です。
断熱材の外にあるダクトにカビが生えている場合
全館空調の機能にはカビを発生させる要因はありませんが、ダクトのある環境によっては結露が起きやすい場合があります。どういった点に注意すればよいのでしょうか。
導入前に確認した方がよい
近年の全館空調は高気密、高断熱の家づくりを行っているため、ダクトに結露が起きにくい環境になっています。しかし、古い全館空調はダクトの通る屋根裏や床下の断熱性が低い場合がありました。
また、全館空調用のダクトではなく換気用のダクトにカビが生えてしまうこともあります。新しく建てる家に全館空調を導入する場合は、断熱性について建築会社に確認しておきましょう。
カビが生えてしまったらメンテナンスを依頼しよう
全館空調を使っていて何だかせきが出る、黒いカビのようなものが落ちてくるといった場合は、ダクトにカビが生えてしまっているかもしれません。そのため早めにメンテナンスを行うようにしましょう。メーカーの点検やメンテナンス業者、クリーニング業者などに依頼してきれいな状態を保ちましょう。
日々の掃除も自分で行うことも大切です。フィルターの掃除を定期的に行いましょう。また冬は乾燥をきらって加湿器をつける場合もありますが、加湿しすぎると湿度が上がってしまいカビが増える一因になります。湿度は40パーセントから60パーセントくらいが、人が快適でかつカビが発生しにくい湿度になっているのでおぼえておくとよいでしょう。
カビ対策に効果的な全館空調のメンテナンスとは?
なるべくきれいな状態で全館空調を使い続けるためにはどのようなメンテナンスが効果的なのでしょうか?
ダクト清掃は定期的に行おう
とくにトラブルなく全館空調を使えていても、実はカビが生えていたりほこりがたまっていたりするものです。ダクト清掃は一般的なビルの清掃にも行われています。戸建ての家の場合も定期的にダクト清掃を行うことできれいな状態を保ちましょう。
10年に1回くらいの頻度で行えばよいので、ほかの家の中の設備のメンテナンスよりも回数が多く面倒ということもありません。3万円から5万円ほどの費用がかかると考えておけばよいでしょう。
熱交換器のメンテナンス費用は10万円から20万円くらいかかります。夏に空調を止めてしまうのは暑いので春や秋に実施するのがおすすめです。
本体やほかの設備のメンテナンスも行おう
全館空調はダクト部分にカビが生える可能性が高いですが、本体の周りにも結露やほこりがたまってしまうのもカビの一因になります。そのため本体や熱交換機などのダクト以外のところもメンテナンスも定期的に行いましょう。
カビやほこりがたまっていないかチェックしてもらいつつ、機械が劣化していないかも確認してもらい、全館空調が安全に快適に利用できるようにしておきましょう。
まとめ
全館空調を家に導入したいけれど、カビが心配という方もいるでしょう。全館空調自体にはカビを発生させるデメリットはありません。しかし断熱性が高くないところに全館空調のダクトを設置してしまうと結露しやすいため、カビが発生しやすくなります。
カビが発生しにくく活用するには、断熱性や気密性の高い家づくりが重要です。全館空調のダクト周りまで断熱できる家づくりができるよう、ハウスメーカーや工務店に相談してみるのがよいでしょう。
- 迷った方にはこの会社がおすすめ!
-
丸七ホーム
全館空調はさまざまなタイプがあり、それぞれによさがありますが、これまでの空調と同じように使用できてお手入れの手間も少ないのが、エアコン1台で室内の空気をコントロールできる壁掛けエアコン型の全館空調です。丸七ホームは、そんな壁掛けエアコン型の全館空調を提供している地元密着型の工務店です。
丸七ホームは、基礎から屋根までのオール外断熱と「空気の質」にこだわった全館空調マッハシステムで最高品質の住み心地を生み出しています。優れた耐震性能を持つさまざまな工法が用意されており、住まいの形や敷地条件に合わせて安心安全な家づくりが可能です。また、住まいが完成した後の密接なアフターサポートも魅力です。